新聞広告の効果を考える

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そろそろ学校も会社も新しいスタートが始まる時期なのか、今日の読売新聞の朝刊は、企業の一面広告のオンパレードでした。

企業が一面広告を打つ場合は、自社の新商品を紹介するか、または商品そのものではなく、ブランディングを目的として掲載するのが通常です。

ブランディング広告の場合、自社のマーケティング部が作るにせよ、広告代理店に外注するにせよ、企業のセンスが結構問われます。

本日の新聞広告、いろいな企業の広告を一覧で並べてみてみると、消費者へのアプローチの仕方が色々あってなかなか興味深いものですよ。

J-POWER Group エネルギーで未来を加速する

J-POWER BLUE MISSION 2050 カーボンニュートラルと水素社会の実現

インパクト重視の広告でしょうか。

J-POWERの理念やミッション、今後の会社注力などが背景に長々と書かれていますが、正直この文章を読む読者がどの程度いるのか少し疑問。

しかも縦横のデザインと改行の場所も分かりにくい

なにか環境に優しいことをやっている会社だな」って思ってもらえれば良いのかもしれませんね。

DUSKIN 衛生環境を整える

ダスキンと無理のない衛生をご一緒に

広告枠一面に広がる写真とともに手書き風のシンプルなメッセージで自社のサービスを紹介。

おしゃれなインテリアがチラッと見える部屋のイメージと「掃除を簡単・安心」にやりましょうという商品紹介。

掃除を『衛生』という言葉に置き置き換えている点が上手だなぁと思います。

三菱地所 この街と、待っています。

この街と、待っています。

日本を代表する不動産ディベロッパーの三菱地所。

不動産業界では、三井不動産に次いで第二位。

いろいろな事業をやっている中で、今回はコロナ禍でダメージを受けた「ホテル」「空港事業」に絞ってメッセージを出しています

飛行機の絵を見ると、難航している三菱重工のスペースジェットを思い浮かべるのは私だけでしょか。

リクルートスタッフィング それは、時間をつくるという働き方

それは、時間をつくるという働き方

派遣会社大手のリクルートスタッフィング

書いているコピーを読むと、要は「ワークライフバランス」ということですかね。

新学期が始まるので、働く側や雇用側(企業)へのイメージ戦略でしょうか。

コロナ禍の今、一番被害を受けているのが派遣労働者の方々。

それを『時間をつくる』という切り口のコピーに綺麗事って感じてしまう私は心が荒んでいるのかもしれません。

ヘーベルハウス あなたと、人生について話したい。

あなたと、人生について話したい。

建てるだけでは、HEBEL HAUSは作れない

「ヘーベルハウス」は住宅としてはネームバリューが高いが、実は商品名であって、会社は名は、旭化成ホームズ

商品紹介というよりは「ヘーベルハウス」のブランディング広告

春の新生活を見込んでの広告掲載でしょうか

家の写真でなく、子供の瞳に建物が写っているというなかなか洒落た演出です。

JTB ふるさと納税 旅行クーポンで旅に出かけよう

ふるさと納税 旅行クーポンで旅に出かけよう

すばりストレートな商品広告

JTBと言えば最大手の旅行会社として有名ですが、ふるさと納税サイトの『ふるぽ』と『ふるさとチョイス』を運営しています

旅行業界は、コロナ禍で飲食業、航空業、ホテル業と共にもっともダメージを受けた業界。

GO TOキャンペーンが実施できない今は、ふるさと納税は会社にとって重要な事業なのでしょう。

ハウス食品「人と地球の健康」のために、私たちができること

レトルトカレーの温め方を変える。それだけで、地球にもやさしくなれる

カレーの商品紹介ではなく、企業としての地球環境への取り組みを表明しているブランディング広告

レトルトカレーの調理が全て「湯せん」から「レンジ」に変わると、杉の木約110万本が吸収する量のCO2が削減できます

杉の木約110万本が吸収する量のCO2」ってどの程度なのでしょかね。想像が難しい。

サステイナブルSDGsは、今のトレンドワード。どの企業も地球に優しい取り組みを求められる世の中になってきましたね。


これらの広告以外にも、化粧品や生命保険、健康食品の通販の一面広告が3面あって、今朝は記事より広告ばかりに目がいく朝刊でした。

広告を考える上で、『誰にどんなメッセージを配信するのか』は基本中の基本ですが、これだけ価値観が多様化し、新聞よりもネット情報の方が力を持った今の時代、人々の心に響く新聞広告を考えるのはますます難しくなってきたと思います。

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