前々から気になっていた人気作家 松岡圭祐著の『高校事変』を読みました
『高校事変』は、2019年5月に初刊が発売され、現在まで10巻が発売されています。
2年で10冊は、かなりのハイペースでの執筆ですね
2020年2月からは漫画化もされ現在も月刊『ヤングエース』で連載中です
松岡圭祐氏と言えば『千里眼』が有名ですが、
- 『万能鑑定士Q』
- 『催眠』
- 『探偵の探偵』
- 『黄砂の籠城』『黄砂の進撃』
- 『グアムの探偵』
などの多くのヒット作を生み出す超人気作家の一人。
そんな彼の新しいシリーズに期待しておりました。
しかもシリーズものだからもし面白かったら10冊も楽しめますしね
『高校事変』のあらすじ
平成最大のテロ事件を起こし死刑になった犯罪者の娘・優莉結衣(ゆうり ゆい)が通う高校を総理大臣が訪問し、その総理大臣を狙う武装勢力に学校が占拠されてしまう物語。
テロリストの娘として日頃からイジメを受けていた優莉は、武装勢力と関係があるのではないかと疑いをかけられるが、そんな中で彼女は、幼い頃から身につけた化学や銃器の知識を使い、次々と襲ってくる武力勢力に対抗しながらピンチをくぐり抜けていく。
ヒロインの過去と、謎の武装勢力の真の目的は?
事件の裏に潜む驚愕の事実とは?
『高校事変』の評価
一言で言うと「面白いけど、内容が全てどこかで見聞きしたことの寄せ集め」と言う感じです
イメージ的には、
- オウム真理教によるの地下鉄サリン事件
- 半グレ勢力
- ブルースウィルス主演のダイハード
と言う素材を、孤高の女子高生のヒロインを主人公にしてミックスしたような感じでしょか。

内容的は面白いのであっという間に読めますし、終わった後のスッキリ感もあるのですが、私的には、アマゾンレビューや他の方のブログの高評価ほどではなかったです
物語の設定やキャラクター、事件解決までの展開がどうしても薄っぺらく感じてしまうのですよね。
史実”義和団の乱”を題材にした『黄砂の籠城』の、重厚なストーリーで各登場人物もしっかりと作り込まれていた作品と比べると、今回は「ウケそうなネタを盛り込んでヒットを狙いにいった感」があって、少し残念でした
とは言っても、早速『高校事変II』を買ったので、もう少しシリーズを読み込んでみたいと思います(これだけ文句言って次買ったんかいって感じですが)